お店でタイラバを選ぶ。わくわくしますよね。
色、形、素材、たくさんの選択肢が有り迷ってしまいます。
情報誌でコレがいい、新製品、見た目で釣れそう、で選んでいませんか?
実は「形」が重要なのです。形でネクタイのアクションは変化し、コントロール性も変わります。
大切なのはどのタイミングでどのタイプを使うか?です。
どのタイラバヘッドも費用を投じて研究、開発、実釣を重ね制作しています。
メーカーさんの自信作ですが、それぞれの得意があり不得意が有るのです。
自分のフィールドで持っておきたいタイプは?
ヘッドの交換の意味を現場アングラ―目線の考え方で紹介します。
形による特徴
- 楕円形
- 楕円形+カット
- 真円型
- フットボール型
- 船底型
- 薄型
1.楕円形
一般的な形ですが楕円形のヘッドは沈降速度が速め、潮切れが良くオールマイティ―に使えます。
潮をしっかりと切ってスムーズに沈めたい時に有効です。
メリット
沈降速度は早め(底取りは良い)
巻き上げ抵抗は低め
ネクタイ本来の動きが出る
販売商品が多く選びやすい。
デメリット
沈降時のフラッシング(キラキラ)は少ない。
ヘッド後方の水流が素直でアピールは弱め
2.楕円形+カット
楕円形にカットを施し、水流変化、やフラッシングを追加したもの。
メリット
楕円形のメリットに沈降中のフラッシング(キラキラ)を追加。
デメリット
沈降速度が多少遅くなる。
巻き抵抗の増加
3.真円型
真円型はゆっくり沈下で揺らしたい時に使用します。
メリット
沈降速度が遅くフオールでしっかり誘える。
安定した後方水流でネクタイが暴れない。
デメリット
沈降速度が遅い為、底取りが分かりにくい。
潮が速いと流される。(根掛かりの原因)
4.フットボール型(菱形形状)
フォール、巻き上げ共に安定した姿勢。
ヘッドからの乱流によりネクタイをなびかせる発想。
メリット
フォールが速く、先端が尖っているため底取りの感度が良い。
姿勢安定から潮の「層」や違和感を感じやすい。
デメリット
基本的にタングステン製なので高価
フォール時のアピール性は低め
5.船底型
船底の様な形や流線形に近い楕円などの特徴的な形、ヘッド自体で揺らぎを追加。
メリット
後方乱水流によりアピール力は強め。
ゆっくりフオールでフラッシング効果は大
緩い潮流でも斜め引きが可能。
デメリット
バーチカル(縦の釣り)には向かない
沈降速度が遅い為、底取りが分かりにくい。
潮が速いと流されすぎる。(根掛かりの原因)
6.薄型
円盤型でフォールに特化、ヘッド自体が水を切り左右に振られる為、アピール力はかなり強め。
メリット
フラッシングが強い。
フォール時のネクタイがかなり暴れる(アピール力強)
デメリット
フォールが遅く底取りが困難
巻き抵抗が強い。
素材の違いと特徴
タイラバヘッドには鉛製とタングステン製が有ります。
タングステンは鉛の約1.7倍特の質量が有り、同じ重さでも体積を小さく出来ます。
それぞれのメリット、デメリットを比較して見ていきましょう。
鉛製メリット
価格が安い
根掛かりが多くても攻めれる
カラーバリエーションが豊富
体積が大いのでアピールしやすい。
鉛製デメリット
体積が大きい分、巻き抵抗が大きく疲れる。
フオールが遅く着底の把握が分かりにくい。
材質が柔らかいので変形、塗装割れしやすい。
タングステン製メリット
質量が大きいため小型化が可能、フォールが速い。
小型の為、巻き抵抗が少なく疲れにくい。
小型の為、アクションは少なめでナチュラル。
小型の為、全体のシルエットが小さく出来る。
材質が固い為、着底感度が良い。
タングステン製デメリット
高額。
体積が小さい為、アピール力は弱め。
ロストした時の精神的ダメージ
選び方、攻め方の例
高活性、潮流早め
パターン①
同船者の誰よりも早く着底させ、早い巻き上げで食わす。
タングステン製、フットボール型
パターン②
早く着底させたいがアクションも欲しい。
タングステン製、楕円形、
高活性、潮流緩め
パターン①
ゆっくり見せて、しっかり食わす。
鉛製、真円型(丸型)
鉛製、楕円形+カット
パターン②
アピール重視でフラッシングと波動で追わす。
鉛製、薄型
低活性、潮流早め
パターン①
シルエットは小さく、着底は確実に、優しい揺らぎで誘う。
タングステン製、楕円形
パターン②
ドテラ気味に斜め引きをし、横の動きで食わす。
鉛製、楕円形
鉛製、真円型(丸型)
低活性、潮流緩め
パターン①
シルエットを小さく、弱弱しく誘う。
タングステン製、楕円形
パターン②
広く探り、テンションフォールで見せる。
鉛製、船底型
揃えておきたいヘッド形状順位
- タングステン製、楕円形
- 鉛製、楕円形
- 鉛製、船底型
- タングステン製、フットボール型
- 鉛製、真円型
- 鉛製、楕円形+カット
- 鉛製、薄型
まとめ
潮流、水深、海底の状況、季節、真鯛の食い気、全く同じ状況は有りません。
「今」に合わせ、工夫するのがタイラバの楽しみ方の一つです。
「今」をイメージし、自分なりに考察しながらローテーションをして下さい。
ヘッドの色に付いては色々な意見が有りますが、夜光とケイムラ以外は差が出にくいです。
早く着底?シルエットは?アクションは?アピールは?根掛かりの可能性は?
考え方は千差万別、自分で推理し「釣れた」から「釣った」に挑戦しましょう。
迷ったら楕円形でスタートし、考察しましょう。
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