タイラバロッドには大きく分けて、ソリッドティプ・フルソリッド・チューブラーの3種類の竿が有り、それぞれに良さと悪さが有ります。
メーカーの説明や動画ではメリットしか出てきません。
実際に使用しているアングラ―目線でメリット、デメリット、使用タイミングを説明します。
購入した後で後悔しない様に分かりやすく説明します。
ベスト使用タイミング
簡単に使用するタイミングを紹介します。
メリット・デメリットは次の項でまとめています。
ソリッドティプ
水深(ライン長さ)30m~70m
最も一般的な状況
フルソリッド
水深(ライン長さ)10m~50m
アタリがあっても乗らない、追わない状況
魚とのやり取りに自信が無い方
チューブラー
水深(ライン長さ)10m~のキャステイングタイラバ
水深(ライン長さ)50m~のディープタイラバ
タイプ別、メリット・デメリット
タイプ別にメリット・デメリットを紹介します。
ソリッドティプ
竿の先端まで(胴)はチューブ状の素材、先端はしなやかな無垢(全体が素材で詰まっている)の材料。
一般的なタイラバロッド
メリット
先端のしなやかさでアタリを弾かない(違和感を与えづらい)
胴はチューブラーなので感度が高く、タイラバの着底感も分かりやすい。
デメリット
胴(チューブラー)と先端(ソリッド)のつなぎ目が存在するので、大物がかかると無理出来ない。
汎用性は高いが、中間の仕様であり状況によってはどっち付かず
下の写真が曲がりの限界
![](https://kaito-fishing.com/wp-content/uploads/2021/02/DSC_0003_Moment.jpg)
写真はXチューン、下記紹介はお手頃価格で高性能なXRモデル
フルソリッド
竿全体がソリッド(詰まった材料)で細身、粘りが高くしなやか
メリット
竿全体がしなやかで粘りがあり、真鯛が掛かれば竿全体がしなる、テンションが抜けにくくバラシにくい。
大型真鯛や大型外道(青物)が掛かってもしっかり曲げられて不安なく竿が魚を上げてくれる。
竿全体でしなる為、食いが渋い時はアタリを弾かない。(違和感が少ない)
下記写真はブリをキャッチした時、安心して曲げられる。
デメリット
全体のしなやかさがタイラバの着底感を鈍らせてしまう。
大深度、ドテラ流し(斜めにラインが入っていく)ではさらに着底感が鈍る。
ソリッドティプに慣れている方は ”もわっ” とした感触。
巻き上げだけでアワセを入れない方は針掛かりが甘くなるので真鯛が浮いてからは注意
![](https://kaito-fishing.com/wp-content/uploads/2021/06/4-1-968x1024.jpg)
チューブラー
竿先までチューブ状の竿、感度は高い。
メリット
張りが強く着底感がしっかり出る。
粘りは少ないがしっかり魚を寄せてくる。
大深度、ドテラ流しでは着底感がはっきり伝わる
デメリット
張りが有る為、ダイレクトにアタリが出る、魚も違和感を感じやすい。
真鯛が掛かり、波が高い場合や船首の釣り座ではテンションが抜けやすくバラシやすい
曲がりの違い
MAXウエイト100gのソリッドティプ、フルソリッド、チューブラーに85gのウエイトを掛けた写真です。
購入時のパッケージには先調子、胴調子、全調子、8:2や6:4などの表示が有ります。
その竿のどの部分が曲がりの頂点なのかを示しています。
![](https://kaito-fishing.com/wp-content/uploads/2021/06/3-1-1024x540.jpg)
一番上、ソリッドティプ
この竿では白い部分がソリッドで黒い部分がつなぎ目となります。
あまり無理をするとソリッドと繋ぎ目で折れます。
極端な先調子な感じです。
真ん中、フルソリッド
竿先は白く塗装されていますが、つなぎ目は無くキレイに全体で曲がります。
随分、無茶をしましたが、折れた事はありません。
先調子に近い胴調子な感じです。
一番下、チューブラー
振り出し竿や繋ぎが無いワンピースならばきれいに全体で曲がります。
限界が来ると弾けて折れます。
チューブラーは調子が選べます。
今回の写真は8:2の先調子
キャステイングタイラバに愛用
![](https://kaito-fishing.com/wp-content/uploads/2021/06/2-1-1024x521.jpg)
竿先の拡大、上からソリッドティプ、フルソリッド、チューブラー
![](https://kaito-fishing.com/wp-content/uploads/2021/06/1-3-1024x549.jpg)
手元の比較、上からソリッドティプ、フルソリッド、チューブラー
まとめ
これからタイラバを始める方は迷わずソリッドティプをおススメします。
メーカーはフルソリッドは「バラシにくい」を強調しますが、ドラグ設定をしっかり確認し、リールの巻取りを止めなければソリッドティプでも大丈夫です。
浅場、冬季や渋い状況を楽しむならフルソリッド。
鯛ジグ用に流用するのもフルソリッドをおススメします。
思わぬ大物が掛かっても安心して、ぎゃん曲げられます。
キャステイングタイラバ、ドテラ流しではチューブラー
ラインが斜めに入る程、着底感は鈍り、PEラインがクッションの役割をします。
感度重視が良いでしょう。
自分のフィールド、乗船する遊漁船等に合わせた竿をチョイスしましょう。
適合ウエイトに付いては候補の遊漁船に問い合わせると教えてくれます。
竿の適合ウエイトの6~8割が使用しやすくMAXウエイトを使用すると粘りや感度が極端に落ちます。
問い合わせ例
タイラバヘッドは何グラムを用意すれば良いですか?
ドテラ(斜めにラインが入る)ですか?
バーチカル(真下に落ちる)ですか?
高価な道具ですので後悔しない様にチョイスしてください。
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